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セブンイレブンの5本買うと1本もらえるキャンペーンの仕組みは儲かるのか?

セブンイレブン

おでん70円セールを仕掛けたとされるセブンイレブンが、最近頻繁に行っている仕掛けが、5個購入すると1個プレゼントキャンペーンです。

このキャンペーンの話をした時に、嫁が「なんで5個買ってこなかったのよー!」というほど、人によっては過敏に反響するこのセール。当然セブンイレブン側の目的は利益の獲得であり、儲からない仕組みではないことがわかります。狙いはなんなんでしょうか?

nanacoによる顧客の囲いこみ

これらのキャンペーンには条件があります。セブン&ワイホールディングス系の電子マネーであるnanacoでの支払いが条件です。

一つの大きな目的としては、nanacoにチャージする顧客を増やすことで、「nanacoにチャージしているから」という理由で、次回以降の購入をセブンイレブンで行う人を増やすことができます。(厳密には、販売に先行して資金を集めることが旨味なわけですが)

少ない本数を購入する予定を変更させる

ぶらっと寄った場合、1本のみ購入する予定だったとします。1本サービスが来るということで、多めに購入してお土産にするか数日に分けて飲む選択肢を顧客に与えることができます。

 

コンビニの商品は高い利益率の商品である。

そもそもコンビニの商品はどれをとっても安くはありません。

地域密着系の激安系のお店に行けば、缶コーヒーやペットボトルの商品が100円を切っていますし、場合によっては半額近い値段で提供していることもあります。これらのスーパーは、赤字で商品を提供しているわけではなく、ネットで検索するとペットボトル飲料の卸値は50円〜70円だそうです。缶コーヒーの場合はもっと安く30〜40円なので、楽天市場では、1本56円の計算の缶コーヒーが販売されています。元々の原価が安いため、これだけ値下げができるというわけです。

では、5本の購入で1個プレゼントの場合、仮に利益率40%程度相当の原価である70円を仮に設定します。1本プレゼントすることで、70円分の商品をプレゼントすることになりますから、5本販売で得られる利益は、230円になります。つまり、4本販売した時に比べて10円利益額が低くなるわけですが、上記でも指摘している通り、目的はnanacoによる囲い込みと購入する本数を増やすことにあります。3本〜4本購入の予定ならば5本購入したいと思いますよね。そして、nanacoにチャージを促すことができるわけです。

(ここでの原価は仮なので、このようなキャンペーンをやる以上は、もっと原価は抑えられていると考えられます。)

1本の販売価格 120 120 120 120 120
仮の原価 70 70 70 70 70
利益額 50 50 50 50 50
販売本数 1 2 3 4 5
値引き前利益 60 120 180 240 300
値引き -70
利益 60 120 180 240 230

来店の機会を増加させることができれば、儲かる

当然ですが、コンビニにジュースだけ購入する人はいません。

来店回数を増やすことができれば、キャンペーン外の商品も購入される確率を上げることができ、結果的に売上アップにつなげることができます。

このキャンペーンは冷凍食品でも行われており、囲い込みに本腰を入れていることがよくわかります。

セブン‐イレブンの正体

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